横浜美術館長期休館前最後の展覧会!『トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション』が開幕

横浜美術館

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トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション(展示風景より)
トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション(展示風景より)

現在「横浜美術館」では、横浜美術館、愛知県美術館、富山県美術館の3館共同企画の展覧会『トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション』(以下、トライアローグ)を2020年11月14日(土)より開催しています。

2021年3月から大規模改修工事に入るため、横浜美術館はしばらくの間休館となります。2年を超える長期休館前・最後となる展覧会の見どころをお届けします!


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<目次>
・見どころ① 3館が誇る20世紀西洋美術コレクションが横浜に集結!
・見どころ② 『3』にこだわった構成
・見どころ③ 3館共同企画ならではの視点
・同時開催の展覧会について
・横浜美術館でのコロナウイルス対策の取組
・「トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション」概要
・まとめ
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#トライアローグ #横浜美術館 #20世紀西洋美術 

見どころ① 3館が誇る20世紀西洋美術コレクションが横浜に集結!

 本展では、「横浜美術館」、「愛知県美術館」、「富山県美術館」の3館が誇る西洋美術コレクションから、ピカソ、クレー、ミロ、エルンスト、ダリ、マグリット、ポロック、ベーコン、ウォーホル、リヒターなど、20世紀美術史を彩った巨匠たちの作品を厳選し、絵画を中心に巡回総数123件のうち、横浜美術館では118件の作品を紹介しています。

展示風景
展示風景
展示風景(いずれもパブロ・ピカソの作品)
展示風景(いずれもパブロ・ピカソの作品)

 横浜美術館、愛知県美術館、富山県美術館はいずれも20世紀の西洋美術をコレクションの柱のひとつとして所蔵しています。その3館からコレクションを集結させることにより、海外の美術館にひけをとらない優れたコレクション展示ができたとのこと。海外の美術館からの作品の借用が難しくなってしまったコロナ禍において、今回の展覧会がひとつの事例となるのでは、とその開催意義を開幕に先駆け行われた記者内覧会で蔵屋館長は述べていました。

開幕前日に行われた記者内覧会で挨拶する横浜美術館・蔵屋美香館長(右)
開幕前日に行われた記者内覧会で挨拶する横浜美術館・蔵屋美香館長(右)

見どころ② 『3』にこだわった構成

展覧会のタイトルでもある「トライアローグ」とは、『3者による会談』を意味します。各地域を代表する公立美術館3館が長い時間をかけ話し合いを重ねて企画した本展では、「3」をキーワードに「3章立て」、「30年区切り」で展開されています。

第I章 1900s-- アートの地殻変動

第Ⅰ章では、さまざまなアヴァンギャルド運動の台頭で幕を開けた20世紀初頭から30年間を取り上げています。

第I章 1900s-- アートの地殻変動
第I章 1900s-- アートの地殻変動
展示風景(いずれもパブロ・ピカソの作品)
展示風景(いずれもパブロ・ピカソの作品)

キュビスム、フォーヴィスム、表現主義を皮切りに抽象芸術が誕生した時代の、ピカソをはじめとする20世紀美術に影響を与えた作家たちが紹介されています。

第II章 1930s-- アートの磁場転換

第二次世界大戦を機に、芸術分野では抽象表現主義などの新しいムーブメントが巻き起こります。第Ⅱ章では、ルネ・マグリットやマン・レイをはじめ、世界各地の芸術家、芸術運動が相互に影響を与えあう時代に突入する世紀半ばの30年にフォーカスを当てた作品が展開されています。

第II章 1930s-- アートの磁場転換
第II章 1930s-- アートの磁場転換
展示風景(いずれもルネ・マグリットの作品≪真実の井戸≫(右)と≪王様の美術館≫(左))
展示風景(いずれもルネ・マグリットの作品≪真実の井戸≫(右)と≪王様の美術館≫(左))

第III章 1960s-- アートの多元化

最後の章では、表現や手法が多様化し、アートそのものの考え方が変化した時代を取り上げています。

第III章 1960s-- アートの多元化
第III章 1960s-- アートの多元化

大量生産やマスメディアに登場するスターなどを題材としたポップ・アートで有名なアンディ・ウォーホルをはじめ、ロイ・リキテンスタイン、イヴ・クラインなどの作品を紹介しています。

展示風景(いずれもアンディ・ウォーホルの作品)
展示風景(いずれもアンディ・ウォーホルの作品)
展示風景(『1960s―― アートの多元化』エリア)
展示風景(『1960s―― アートの多元化』エリア)

見どころ③ 3館共同企画ならではの視点

「横浜美術館」、「愛知県美術館」、「富山県美術館」、それぞれの美術館がコレクションを持ち寄ると、互いの相違と共通性が浮かび上がります。各館のコレクションの重点を置く時代・地域のバランスが異なるからこその充実した展示構成が可能となりました。

3つの美術館の概要とコレクションについて
3つの美術館の概要とコレクションについて
Artist in Focus「ジュアン・ミロ」にフォーカスした展示
Artist in Focus「ジュアン・ミロ」にフォーカスした展示

また、特定の作家をフォーカスして3館の所蔵作品を比較検証するコーナーなど、連携・共同企画ならではの展示を楽しめます。

同時開催中の展覧会も充実

トライアローグ開催期間中、「横浜美術館コレクション展『ヨコハマ・ポリフォニー:1910年代から60年代の横浜と美術』」と「New Artist Picks『柵瀨茉莉子展|いのちを縫う』」(~12/13まで)も同時に開催しています。



「ヨコハマ・ポリフォニー:1910年代から60年代の横浜と美術」では、横浜ゆかりの作家たちの声と創作の響き合いに耳を傾けながら、大正期から高度経済成長期における横浜のアートシーンを探訪します。

展示の様子(ヨコハマ・ポリフォニー)
展示の様子(ヨコハマ・ポリフォニー)
展示の様子(いずれも川上澄生の作品)
展示の様子(いずれも川上澄生の作品)

明治から大正、昭和と元号が変わり、関東大震災と第二次世界大戦が起こった激動の時代である、1910年代から60年代。この時代の横浜におけるアートの魅力を味わえる展示となっています。

「柵瀨茉莉子展|いのちを縫う」では、「縫う」ことを表現手段とした柵瀨茉莉子(さくらい まりこ)さんの作品を紹介しています。

「柵瀨茉莉子展|いのちを縫う」
「柵瀨茉莉子展|いのちを縫う」
大きな布にさまざまな自然物が糸で縫われた作品
大きな布にさまざまな自然物が糸で縫われた作品

木片や木の葉、花びらといった自然物を素材に「ひと針ずつ縫う」という手作業を通して、自然物に刻み込まれた時の記憶をたどり、その記憶を目に見える形で表現しています。

「木を縫う」シリーズ
「木を縫う」シリーズ
ダチョウの卵の殻に縫い留められた金の糸(右)
ダチョウの卵の殻に縫い留められた金の糸(右)

「木を縫う」シリーズは、木という固い材質によく見ると、金糸が繊細なタッチで縫い込まれており、思わずはっと立ち止まってしまいたくなる作品です。どうやって縫ったのだろうかと調べたら、ボール盤という機械で、ひとつずつ木に穴をあけ、その穴を金糸で縫い取っているそうです。ぜひ、間近で見てみてくださいね!

そのほかにも、本物のダチョウの卵に糸が縫い留められていたり、花びらや枯れ葉など、いまにも朽ちてしまいそうな繊細な素材を布に縫い留めていたりと、それぞれの作品をじっくり眺めたくなる展示となっています。


◆横浜美術館コレクション展「ヨコハマ・ポリフォニー:1910年代から60年代の横浜と美術」 概要
【開催日】2020年11月14日(土)~2021年2月28日(日)
※休館日:毎週木曜日(2月11日を除く)、年末年始(12月29日~1月3日)、2月12日
【時 間】10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
【場 所】横浜美術館 コレクション展示室
 詳しくは<こちら>

◆New Artist Picks 「柵瀨茉莉子展|いのちを縫う」 概要
【開催日】2020年11月14日(土)~12月13日(日)
※休館日:毎週木曜日
【時 間】11:00~18:00(Café小倉山は10:45~18:00)
【場 所】横浜美術館 アートギャラリー1、Café小倉山
 詳しくは<こちら>

横浜美術館でのコロナウイルス対策の取組

横浜美術館では新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、展覧会へ行く際はウェブサイトでの日時指定の予約が必要となっています(New Artist Picksを除く)。オンラインでの予約のうまっていない日時は、当日横浜美術館券売所での購入も可能です。

また、入館時には、検温と消毒、マスクの着用などをお願いしています。

◆詳しくは<こちら>

美術館入口にある検温と消毒
美術館入口にある検温と消毒

「トライアローグ:横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション」 概要

【開催日】2020年11月14日(土)~2021年2月28日(日)
※休館日:毎週木曜日(2月11日を除く)、年末年始(12月29日~1月3日)、2月12日
【時 間】10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
【場 所】横浜美術館
【料 金】◆日時指定予約制
     一般 1,500円、65歳以上(要証明書) 1,400円、
     大学・専門学校生 1,100円、中高生 500円、小学生以下 無料
     ※入場無料の方もオンライン日時指定予約が必要です。

まとめ

横浜・愛知・富山の3つの公立美術館、選りすぐりの作品がそろった今回の展覧会。一度は見たことのある名画や、それぞれの美術館を比較した展示などが分かりやすく、アートに詳しくなくても、楽しむことができました。

<横浜美術館外観>
<横浜美術館外観>

長期休館前の最後の展覧会、みなさんもぜひ、横浜美術館に足を運んでみてください♪

生まれも育ちも横浜のヨコハマが大好きな、新米広報です。

好きなことは、バックパックで弾丸旅行と美味しいものを食べること、読書、ヨガなど。
最近のマイブームは、庭園のお散歩と美味しい韓国料理のお店を開拓すること。

市民の目線から横浜の旬な情報をお届けしていきます!

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