シーバスにニューフェイス「SEA BASS ZERO(シーバス ゼロ)」で横浜港散策

海上交通船 シーバス(山下公園~ぴあ赤レンガ~ぷかりさん橋~横浜駅東口

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SEA BASS ZERO
SEA BASS ZERO

(株)ポートサービスが運航する海上交通船 "シーバス" に新しい船として「SEA BASS ZERO(シーバス ゼロ)」が2020年8月14日(金)に就航します。

「SEA BASS ZERO」は従来のシーバスと比べて機能面でもバージョンアップ! 今回は運行開始する前の「SEA BASS ZERO」をご紹介します!

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「ゼロからのスタート」をコンセプトに運航スタート

海上交通船 "シーバス" は、山下公園~ピア赤レンガ~みなとみらい21(ぷかりさん橋)~横浜駅東口(横浜ベイクォーター)を結ぶ海の水上バスです。もともと "シーバス"、"シーバス 2号"、"シーバス 3号"、"シーバス 5号"の4隻体制で運航していましたが、"シーバス 3号"が昨年(2019年)9月の台風15号の被害により廃船。

「SEA BASS ZERO(以下、シーバス ゼロ)」は、その”シーバス 3号”の代替船として、新造船の構想がスタート。構想スタートしたのが令和元年だったこともあり、「ゼロからのスタート」をコンセプトに「シーバス ゼロ」と命名されました。

「シーバス ゼロ」は既存のシーバスたちより、デザインもスペックもバージョンアップされています。

まず、サイズ感は下記の通りです。
◆シーバス
【サイズ】全長 約20.20m、幅 5.0m
【総トン数】約43トン
【旅客定員】120名
◆シーバス 2号(京急電鉄ラッピング中)
【サイズ】全長 約21.01m、幅 5.0m
【総トン数】約42トン
【旅客定員】140名
◆シーバス 5号
【サイズ】全長 約22.51m、幅 5.0m
【総トン数】約46トン
【旅客定員】160名
★シーバス ゼロ
【サイズ】全長 約24.30m、幅 5.0m
【総トン数】約45トン
【旅客定員】130名

「シーバス ゼロ」は全長が長くなっているものの、旅客定員は増加していません。それにはスペックのバージョンアップが関係しています。それは何か、ご紹介していきます!

シーバス ゼロの外観
シーバス ゼロの外観

シーバスのデザインを継承しつつ見やすさが向上した窓

シーバス ゼロは、客席の窓が丸みを帯びた既存のシーバスと比べると鋭角な形にデザイン変更になっています。

前方から見たシーバス ゼロ
前方から見たシーバス ゼロ
シーバス(象の鼻パークに係留中の写真)
シーバス(象の鼻パークに係留中の写真)

これにより、窓枠が1本減り、船外の風景の見やすさが向上しています。天井の窓も見やすいので、運航予定の夜景鑑賞プランの際は窓際の席は人気が出そうです。
※ちなみに窓際の席の足元には電源コンセントも設置されています。

シーバス ゼロの客席
シーバス ゼロの客席
シーバス 2号の客席(2015年撮影)
シーバス 2号の客席(2015年撮影)

船舶初! 自動回転扉のバリアフリートイレ

バージョンアップ2つめのポイントは、車椅子でも使用可能な自動回転扉のバリアフリートイレが船舶で初めて導入されたことです。

横浜駅東口~山下公園まで最長で片道35分で運航するシーバスですが、山下公園やピア赤レンガの乗り場にお手洗いがないので、バリアフリートイレがあると安心ですね。

ちなみに、シーバス ゼロのお手洗いはこのバリアフリートイレ1つだけなので、誰でも使用できます。

自動回転扉のバリアフリートイレ
自動回転扉のバリアフリートイレ
バリアフリートイレの内部
バリアフリートイレの内部

開放的なオープンデッキ

シーバス ゼロの全長が既存のシーバスより長くなったポイントが船の後部に設置されたオープンデッキの拡張です。 サイドの窓がなく、横浜の浜風を感じることができるオープンデッキは既存のシーバスと比べ、天窓の面積も大きく、より開放感を味わえます。

また、シートは既存のシーバスがウッドデッキなのに対し、シーバス ゼロはクッション性のあるレザー調のものになり、座り心地が向上しています。 さらに、最後部には最大7〜8人が座ることができるボックスシートが新設されました。ここの天窓が大きいので、横浜の空や風景がよく見えます!

オープンデッキは天井もスケルトン
オープンデッキは天井もスケルトン
最後部のボックスシート
最後部のボックスシート

大型サイネージモニター

シーバス ゼロには、オープンデッキに縦長のデジタルサイネージが1つ、船内席の最前部にテレビ型のモニターが2つ設置されています。

船内放送は日本語と英語の二か国語対応していますが、デジタルサイネージでは、横浜の観光案内が多言語(日本語、英語、韓国語、中国語)で表示されます。

オープンデッキの左側には大型デジタルサイネージが設置
オープンデッキの左側には大型デジタルサイネージが設置
デジタルサイネージでは天気予報や観光案内を表示
デジタルサイネージでは天気予報や観光案内を表示

船内前方の壁にもサイネージが2台設置
船内前方の壁にもサイネージが2台設置

その他のバージョンアップのポイント

船内の客席は白と黒を基調にしたシックなデザインで、オープンデッキの席と同様にシートはレザー調に、そしてテーブルとドリンクホルダーが各席に設置されています。

船内客席にはそれぞれ折り畳み式テーブルとドリンクホルダーが完備
船内客席にはそれぞれ折り畳み式テーブルとドリンクホルダーが完備
テーブルを引き出せば小さめのお弁当も食べられる
テーブルを引き出せば小さめのお弁当も食べられる

船内の窓枠や天井、船体には発光ダイオード(LED)が埋め込められていて、夜間は七色に発光させるそうです。カラフルに電飾されるシーバス ゼロの姿も楽しみです!

LEDライトが埋め込まれた窓枠
LEDライトが埋め込まれた窓枠
LEDライトが間接照明になっている天井
LEDライトが間接照明になっている天井

操舵室を船内最前列の小窓からチラッと拝見
操舵室を船内最前列の小窓からチラッと拝見
シーバス ゼロのフロア図
シーバス ゼロのフロア図

最後部のボックス席の後ろに救命浮輪などが完備
最後部のボックス席の後ろに救命浮輪などが完備
万が一の事態に備えた備品も完備
万が一の事態に備えた備品も完備

「横浜観光情報」Youtubeチャンネル

まとめ

シーバス 3号の後継者として、2020年8月14日(金)に就航する「シーバス ゼロ」は、既存のシーバスに比べて、より横浜観光を楽しむことができる仕組みが施されています。

8月14日(金)から通常の定期航路として、既存のシーバスたちと運航を開始するほか、シーバスで人気の「京浜工場夜景とみなとみらいクルーズ」や、新航路による「特別便」も運航を計画しているそうです。 横浜観光のスタートをまずは、横浜駅東口からピア赤レンガや山下公園まで、シーバスで海からみなとみらい21や山下公園などの風景を楽しんでみてはいかがでしょうか。

関係者向け内覧会での記念撮影
関係者向け内覧会での記念撮影
横浜港に出るシーバス ゼロ
横浜港に出るシーバス ゼロ

SEA BASS ZERO(シーバス ゼロ)概要

【運航開始】
 2020年8月14日(金)
【竣 工】
 2020年7月15日
【サイズ】
 全長 約24.3m、幅 5.0m、深さ 2.1m、総トン数 約45トン
【定 員】
 最大 133名(1.5時間未満の場合:乗客130名+船員3名)
 ※当面の間、感染症予防のため、乗船人数を制限して運航予定

<お問合せ>(株)ポートサービス TEL:045-671-7719(10:00~19:00)

URL

【公式サイト】横浜クルージング「シーバス」についてはこちら

【じゃらん】シーバス1日乗り放題の1DAYPASSが1,000円! 8月31日まで販売中!

ノンプロライター。趣味は野球と写真撮影。自前のカメラ機材を駆使して横浜市内の観光スポットに出没します。お気に入りのフォトスポットは、昼は富士山、夜は美しい夜景が望める横浜ランドマークタワー 69階展望フロア「スカイガーデン」や、春の桜や秋の紅葉など、四季が美しい日本庭園「三溪園」など。

横浜発祥の牛鍋やナポリタン、ビールはもちろん、甘いもの好き。

【Facebook】https://www.facebook.com/welcome.city.yokohama
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