企画展「臨春閣-建築の美と保存の技-」

2020年11月25日更新

※こちらのイベントは終了しております。

企画展「臨春閣-建築の美と保存の技-」 

三溪園では、2020年10月15日(木)から12月20日(日)まで、臨春閣内を彩る装飾の数々を、三溪記念館で特別に公開する企画展「臨春閣-建築の美と保存の技-」を開催します。

ふだん間近で見る事のかなわない欄間や板額などが工事で取り外された今だからこそのスペシャルな企画展です。

三溪園を創設した原三溪は、当時、豊臣秀吉が建てた聚楽第の遺構とされていた臨春閣を「桃山御殿」と呼び、秀吉ゆかりの美術工芸品で室内を装飾して日々の生活を楽しみました。実際にここでは、長男・善一郎の婚礼や三溪自身の葬儀が行われ、園内にある建物の中でも特別であったことがわかります。

この臨春閣では現在、約30年ぶりとなる屋根葺替工事を中心とした保存修理工事を行っています。また、今回の工事では併せて耐震補強も行っており、これに伴い、屋内の欄間やそれに附属する色紙などを取外し、状況の芳しくない一部は修理を行いました。特に、壁に埋め込まれていた「板絵十二支図額」は類例がなく貴重な作品で、詳細な調査が行われました。同展ではこれらの美術工芸品の数々を、臨春閣内に戻す前に三溪記念館で特別に公開します。このほか、30年前に高度な技術を要するコロタイプ印刷をもって複製に置き換えられた障壁画も、今回初めて原本と並べて展示します。

文化財建造物を守り伝える保存修理の技術もまた、この度の工事では不可欠な要素です。同展では、修理工事の過程とともに、それらの技術も作品や資料を通して見ることができます。

開催日 2020年10月15日(木)~12月20日(日)
時 間 9:00~17:00(入園は16:30まで)
場 所 三溪園 内「三溪記念館」
エリア 金沢・本牧・根岸エリア
料 金 観覧無料(入園料のみ 大人・高校生以上 700円、小・中学生 200円)
■主な展示作品
春日出新田建築図、彫刻欄間(波、菊、桐)、浪華十詠和歌色紙、板絵十二支図額、伝狩野永徳筆「芦雁図」およびコロタイプ複製、花鳥人物彫扉、黒漆螺鈿楼閣人物図扉 ほか

◆同企画の見どころ
① 板絵十二支図額
伝狩野山楽筆とされる全6枚の板絵です。擬人化された十二支の動物が、様々な装束をまとい一面につき二体ずつ描かれています。着物の色柄や動物の表情が判別できない状態になっていましたが、クリーニングおよび調査・分析をおこないました。本展時では、その絵柄を職人が手作業で写し取った色見取図もともに展示します。和装をまとった十二支のかわいらしく人間くさい表情を楽しむことができます。

② 芦雁図(襖)
伝狩野永徳筆とされ、保存のため平成2~5(1990~1993)年度にコロタイプ印刷(文化財の複製制作などに使われる特殊な印刷技術)による複製品を製作し、原本は三溪記念館で保存、展示替えをおこないながら紹介しています。今回は原本とコロタイプを同時に展示します。貴重な原本はもちろんのこと、原本と見まがうほど精巧につくられたコロタイプの職人技も必見です。

③ 彫刻欄間(波・菊・桐)
繊細な透かし彫りの欄間は63年間取り外されたことがなく、劣化が進んでいたため、高度な職人の技術により修理されました。本展では、修理の工程や携わった職人のコメントもパネルで紹介しています。臨春閣に戻されたあとは、薄暗く高い場所に設置され間近で見ることはできなくなるため、細かい装飾を細部まで堪能できる貴重な機会です。

※「板絵十二支図額」の絵ハガキを販売
 11月12日から三溪記念館内のミュージアムショップで、現在展示中の十二支の絵を干支ごとの絵ハガキにして販売します。 1枚 100円(税込)

◆関連イベント「ギャラリートーク」
三溪記念館で企画展をより楽しめる三溪園学芸員による展示物の解説を行います。
〔開催日〕11月21日(土)、11月27日(金)、12月5日(土)、12月11日(金)、12月19日(土)
〔時 間〕10:30~11:00(各日1回のみ)
〔定 員〕10名程度
〔場 所〕三溪園記念館
〔料 金〕参加無料(入園料は有料)

※イベント内容・スケジュールは直前で変更される場合もあります。詳細は主催者のホームページ等でご確認ください。

お問合せ 公益財団法人 三溪園保勝会
電話番号 045-621-0634
URL
※詳細は主催者のホームページ等でご確認ください。

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