新港ふ頭ターミナル初着岸!ぱしふぃっくびいなす

川内 美月(第17代横浜観光親善大使)2020年01月08日

今からおよそ100年前、新港ふ頭は当時最新鋭の「ハンマーヘッドクレーン」などが使われていたことから「東洋一の近代港」として注目を集め、昭和30年代まで横浜港の中心的な役割を担っていました。
そして今年、客船ターミナルや商業施設などが一体となった「横浜ハンマーヘッド」として新港ふ頭の新たなストーリーが始まりました!

横浜ハンマーヘッドに併設する「新港ふ頭ターミナル」には豪華客船が初着岸を迎えます。11月12日には、白鷺のような純白の船体を持つ「ぱしふぃっくびいなす」の初着岸セレモニーが開催されました。

普段私たちは、客船をお迎えするときに振袖で英語表記のたすきを身につけるのですが、今回は日本籍の客船で、キャプテンやチーフエンジニア、ホテルマネージャーの皆さまが日本の方でしたので、通常のお仕事で身につける制服を着て、日本語のたすきをかけてご挨拶をしました。あまりない機会でしたので、とても新鮮な気持ちでセレモニーに臨むことができました。

「ぱしふぃっくびいなす」は1998年4月に就航した日本籍の客船で、「ふれんどしっぷ」をクルーズのコンセプトとしています。船内のあらゆるところで人々の交流が生まれるような空間が用意されており、日本籍ならではのおもてなしとして「和」をテーマにしたお部屋で将棋や囲碁、また、茶室でお茶会を楽しむことができるそうです^^

クリスマス期間ではワンナイトクルーズが人気だそうで、3階分が吹き抜けになっているエントランスロビーに大きなクリスマスツリーがロマンチックに演出されるとのこと。ロビーの中央には普段から白いグランドピアノが設置されており、シャンデリアの光を反射させてキラキラと輝かせていました。また、それを囲うように3階分を繋ぐ大きなカーブ階段が存在感を放ち、金色の手すりがとても華やかでした。限られた時間の中で優雅な時を過ごしたい、心が温まるようなクルージングをしたい方には是非「ぱしふぃっくびいなす」での旅をお楽しみいただきたいと思います。

100年という歳月を超えて、新港ふ頭を見守っている「ハンマーヘッドクレーン」。最大50トンの荷物を持ち上げていた強さは、関東大震災の被害をも免れたほどだそうです。
貴重な歴史的遺構としても、新たな複合施設としても、新港ふ頭のシンボルとして港に集う人々の笑顔を優しく見守っていってほしいなと思います^^

公式サイトURL:https://www.venus-cruise.co.jp/intro/