はまっ子大使が勧める横濱コトギフト③ 日本郵船氷川丸

本行慶子(第16代横浜観光親善大使)2018年10月26日

第三回 横浜港のシンボル、重要文化財「日本郵船氷川丸」
~特別パネル展「病院船時代の氷川丸」は12/2(日)まで。この機会に氷川丸へ!~

横浜港のシンボルとして多くの人々に親しまれている「氷川丸」。この名前はさいたま市大宮区にある氷川神社から授かりました。1930年のシアトル航路就航以来、日本の経済を支え、第二次世界大戦中は病院船として活躍。2016年には海上で保存されている船舶としては、初の重要文化財に指定されました。今回は金谷船長から、指定にあたって評価された二つのポイントをお聞きしました。

一つ目は、日本の経済・社会を支えたところです。1930年代という世界恐慌から間もない時期にシアトルと航路を結び、生糸などを輸送しました。また戦時中には病院船、戦後直後には復員船・引き揚げ船として様々な役割を果たしてきました。現在船内では病院船時代の様子をパネル展で紹介しています。今回初めて公開される写真も多々あるとのことです。

二つ目は、造船・工芸技術上の価値です。竣工当時としては最新鋭の大型ディーゼル機関を搭載、船内はアール・デコ様式の美しいデザインが施されています。また氷川丸内には重厚な木造装飾がいくつもあります。現在は、可燃物である木は船舶に使用できないため、他では見ることのできない、貴重な船です。

その他にも、氷川神社の神紋“八雲”の装飾が施された中央階段や、チャップリンが泊まった一等特別室も見学でき、新たな見どころを知りました。

公式サイトURL:https://goo.gl/AXTsH6