海外メディアツアー「三溪園」

川内 美月(第17代横浜観光親善大使)2019年11月23日

冬の足音が聞こえてきた今日この頃、赤や黄色に色づいた街路樹たちが街全体を温かく灯してくれるように感じます。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

10月30日に海外メディア向けの横浜観光ツアーが開催されました。
ラグビーW杯関連のメディアを含めた、アメリカやフランス、ポーランドなどから17名の方にご参加いただき、三溪園(中区本牧)や横浜能楽堂(西区紅葉ヶ丘)、赤レンガ倉庫やグルメスポットの野毛などを巡るコースをお楽しみいただきました。

私は三溪園にて皆様をお迎えし、メディアの被写体としてお着物を着てご一緒いたしました。実際に記事となったものの一部がご覧頂けます!
https://arigatojapan.co.jp/yokohama-a-city-you-must-visit-during-your-trip-to-japan/

横浜を代表する実業家であり、茶人、美術品コレクターでもある“原三溪”によって造園された「三溪園」は、四季折々の花木を眺めることができる回遊式の日本庭園で、海外の方からも大変人気のスポットです。
今回のメディアツアーでは、立派な茅葺き屋根を持つ「鶴翔閣」の見学や「抹茶処 望塔亭」でお抹茶体験が行われました。

「鶴翔閣」は旧原家の住宅で、内と外の境が少なく、自然のみどりをすぐ近くに感じられる開放的な造りです。柔らかな日差しが差し込み、優しい風が通る、とても穏やかな空間でした。日本特有の「間」を大切にする文化が持つ美しさを感じ、日本人としてこのような文化を大切にしていきたいと感じました。

お抹茶体験では、目の前で点てていただくお抹茶と餡入り落雁のセットを美しいお庭を眺めながら堪能することができました。お抹茶は甘みのあるまろやかな味なので、お抹茶を飲み慣れない海外メディアの方々も「Delicious!」「Beautiful!」と笑顔でお召し上がりになっていました。紅白の落雁には三溪園のシンボルである「旧燈明寺三重塔」の絵柄が型押しされていて、望塔亭ならではのおもてなしを楽しむことができます。

三溪園は、園内にある古建築をいずれも京都や鎌倉などから移築したため、日本の中でも優れた建築物を一度に観賞することができます。近年では、七五三を迎えた子供たちや新郎新婦が晴れ着を着て記念撮影をするスポットとしても人気があり、市民にとっても日本の歴史と文化を親しめる大切な場所になっています。

今回のメディアツアーの情報発信をきっかけに、より多くの外国人の方にも三溪園の魅力を楽しんでいただけたら良いなと思いました。

師走が近づき何かと忙しくなる季節になりますが、ぜひ、三溪園の美しい庭園でのひとときをお楽しみください。
そして、花鳥風月に親しむ時間をゆっくりと過ごし、心を温めてみてはいかがでしょうか。

公式サイトURL:https://www.sankeien.or.jp/