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港町ヨコハマの夜を堪能するなら、この店。
ジャック・ターに酔いしれて、渋い大人のジャズライブを楽しむ

1972年創業のバー。中華街で、もはや半世紀になる老舗である。店内は19世紀の鉄鋼帆船をイメージしたインテリア。港町ヨコハマにふさわしいイメージだ。風を受けて走る鉄鋼帆船=ウインドジャマーは、動力機関をもたないため、そのぶん積載量が大きく輸送帆船として優れていたというが、たっぷりとしたキャパシティをもつこの店はまさにウインドジャマーと呼ぶにふさわしい。とりわけ生バンドのジャズ演奏が楽しめる週末は、音量を控えめにしたライブ演奏をゆったりくつろぎながら楽しむことができ、おだやかな海を進む航海のなかにいるようだ。この店オリジナルといわれるカクテルは、ジャック・ター(水夫)。いかにも水夫らしくラム酒をベースにリキュールのサザンカンフォートとライムジュースを加えたもの。横浜に来たという感じが、熱く腹にしみわたる。口当たりはいいが、なかなかのアルコール度数なので各自大人の飲み方を。もちろんカクテルだけでなく、シングルモルトなどもそろっているので、お好きな銘柄を選ぶことができるはず。食事のメニューも充実しており、炭焼きキャプテンズバーガーというのが人気らしい。連れと訪れるのもよし、仲間とくつろぐのもよし。港町ヨコハマの夜を堪能することができるだろう。

ウインドジャマー

横浜市中区山下町215番地 東楽ビル/TEL:045-662-3966
コロナ対策での時短中は木曜日〜日曜・祝日の営業。
[木〜金]16:00~21:00(アルコールの提供は20:00まで)
[土・日・祝]15:00〜21:00(アルコールの提供は20:00まで)
ジャズライブの演奏は週末(土日祝)のみ。定休日:無休
JR根岸線「石川町駅」中華街出口より徒歩7分、みなとみらい線「元町・中華街駅」より徒歩10分

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。
変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

ジャズを愛した男に愛された名店で、
ゆっくりと物思いにふけりながら野毛の夜を過ごす。

横浜でジャズを語るとき、平岡正明の名を外すことはできないだろう。60年代、ジャズの評論家として出発して以来、政治・芸能・文化のあらゆる領域を徒渉し、そのすべてにおいて異彩を放った。いま芸能と簡単に触れたが、その芸能の領域とは浪曲・新内・演歌・歌謡曲・落語・大道芸の多岐にわたる。膨大な著作を残したが、そのほとんどは「平岡的」ともいうべきただひとつの文体、すなわちジャズのリズムで書かれた。ただし端正な8ビートではなく、熱気を帯びた奔放なインプロビゼーションとして。当然、日本中のジャズ喫茶を彷徨し、JBL、アルテックからタンノイまでの音を聴きわけたが、その彼が生前、最後まで通い詰めたのが野毛のジャズ喫茶ダウンビートであった。階段を登り、ドアを開ける。平岡好みの赤と黒を配したボックス席が狭い空間に置かれ、その奥に鎮座するスピーカーがアルテックA7だ。居心地のいいカウンター席もあり、代替わりしたオーナーがコーヒーを淹れてくれる。むろん好みに応じてウイスキーやカクテルも。連れのいない一人なら、カウンター席がおすすめだ。ヴォイス・オブ・シアターと名づけられた圧倒的な声量を誇るアルテックから、ほどよい距離を保つことができ、ゆっくりと物思いにふけりながら野毛の夜を過ごすことができるから。ジャズを愛した男に愛された名店である。

ダウンビート

横浜市中区花咲町1−43 宮本ビル2F
TEL045-241-6167
営業時間:[火~日] 16:00~23:30
定休日:月曜

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。
変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

ジャズの熱をいまだ現代に伝える伝説の店。
野毛の「ちぐさ」を語らずしてジャズは語れない。

創業昭和8年。といえば、1929年の世界恐慌の余燼(よじん)がいまだくすぶり、満州国をめぐって日本が国連から脱退するという、そんな風雲急を告げる時代だ。ジャズにとって逆風といってもいい時代に、ちぐさはオープンした。これだけでもジャズという音楽にかけるちぐさという店の熱っぽさが知れようというもの。その熱が伝播して、ちぐさに集い、ちぐさから巣立ったジャズメンは数知れない。狭い店内に飾られている穐吉(あきよし)敏子、渡辺貞夫、日野皓正(てるまさ)はそうしたプレーヤーたちの一部だ。スウィングジャズからモダンジャズへと少しずつ変貌してきたジャズだが、その核心にある熱っぽさは、少しも変わらずちぐさという店の中心にあった。2007年に閉店したものの、ちぐさゆかりの有志たちの手によって2012年、再開。この復活を支えたのも、やはりジャズとちぐさへのファンの熱であった。ジャズ喫茶であるから、むろん予約などいらない。桜木町で降り、野毛をぶらぶらと歩くと、すぐにちぐさの看板に行き当たる。気が向けば、ふらりと入ってみればいい。すると、たちどころに、そう、あなたはジャズの熱気に包まれるのである。

ジャズ喫茶ちぐさ

横浜市中区野毛町2-94
TEL:045-315-2006
営業時間:[月~土] 12:00~22:00[日]12:00~18:00
定休日:月曜
http://noge-chigusa.com/

故きを温ねて新しきを知る。
ジャズを探すなら、ここ。
馬車道のディスクユニオンで、アナログ盤もCDも。

ジャズは不思議だ。即興性にこそ真髄があるといわれ、譜面なしに数々のインプロビゼーションがおこなわれるかと思えば、緻密なリハーサルが何度もくり返され練習が積まれることもある。フリージャズこそジャズだといわれるかと思えば、フュージョンとして進化したものこそジャズだといわれたりもする。わかりやすい大衆音楽として聴かれたり、難解な現代音楽のように聴かれたりもする。身も蓋もない話をすれば、それらはみんな聴き手や演奏者の好みに帰着するのだが、そんなジャズの迷宮に迷い込んでしまったときは、どうすればいいのか。答は棚の中にあるのである。そう、レコードショップの棚である。スタンダード曲からさまざまな演奏スタイルまで、手際よく並べられたレコード棚ほど、ジャズという深い森の手引きになるものはない。聴いて、調べて、また聴いて、故きを温ねて新しきを知ることこそ、ジャズという音楽を深く味わう最良の方法なのだ。馬車道にあるディスクユニオン横浜関内ジャズ館は、おなじみのディスクユニオンの中でも、横浜らしくジャズに注力したお店。CD音源からアナログレコード盤にいたるまで、聴いておくべき名盤からレア盤まで、数多くの音源が取りそろえられている。ジャズは聴くだけでなく、探すべし。とりわけ横浜というジャズの街では。

ディスクユニオン横浜関内ジャズ館

横浜市中区常盤町4-45アートビル2F
TEL:045-661-1542
営業時間:11:00〜20:00
http://blog-yokohama.diskunion.net/

ジャズを愉しみ、
横浜という街を愉しむために、
外せない店はまだまだ多い。

モーション・ブルー・ヨコハマ

横浜市中区新港1-1-2 横浜赤レンガ倉庫2号館3F
TEL:045-226-1919
営業時間:[平日] 17:30~23:00[土・日・祝] /16:00~22:00
※営業時間は公演により変更する場合あり
定休日:不定休
http://www.motionblue.co.jp/


JAZZ LIVE レストラン Bar Bar Bar

横浜市中区相生町1-25 若葉運輸ビル1・2F
TEL:045-662-0493
定休日: 日曜(1Fバーのみ)
http://www.barbarbar.jp/

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