横浜山手西洋館 いけばな七流派の家元と世界の食器が豪華饗宴!「花と器のハーモニー2023」

横浜山手西洋館

掲載日:

更新日:

横浜山手西洋館 いけばな七流派の家元と世界の食器が豪華饗宴!「花と器のハーモニー2023」
横浜山手西洋館 いけばな七流派の家元と世界の食器が豪華饗宴!「花と器のハーモニー2023」

横浜山手西洋館では、2022年6月3日(土)から6月11日(日)まで「花と器のハーモニー2023」を開催!

今年のテーマは、「いけばな七流派の家元が彩る洋空間」。日本の伝統文化である華道七流派の家元によるいけばなと、世界各国の食器との競演。横浜西洋館ならではのおもてなし、いけばなの持つ多様性と魅力を世界へ発信します。

いけばな七流派の家元が参加するイベントはとても貴重で、全国から問い合わせを受けているという2023年の「花と器のハーモニー」。開催前日行われた記者会見では7名の家元全員が出席し、想いや作品についてコメントしました。

本レポートでは、会見やいけばなと食器で彩られた西洋館の様子をご紹介します!

?いけばな七流派の家元が集結!

「いけばな七流派の家元が彩る洋空間」をテーマに6月3日(土)から6月11日(日)まで横浜山手西洋館にて開催される「花と器のハーモニー2023」。

会場となる7つの西洋館をいけばな七流派の家元がそれぞれの西洋館ゆかりの国の食器を使って装飾。開催前日の6月2日(金)には、7名の家元が「ベーリック・ホール」に集まり、作品の紹介などを行いました。

7名の家元と実行委員長 福山一男さん(左)
7名の家元と実行委員長 福山一男さん(左)

館内の様子のレポートの前に、各家元のコメントを紹介します!
※掲載は挨拶順

華道家元池坊 次期家元・池坊 専好さん

【会場】外交官の家
【館ゆかりの国】日本
【使用食器】大倉陶園

華道家元池坊 次期家元・池坊 専好さん
華道家元池坊 次期家元・池坊 専好さん

「洋館と器の良さやその出会いによって生まれる化学反応を活かしつつ、家元らしさを出した。装飾には、海外の方をもてなす際に日本人の心を大切にしていたのではないかと考え、日本の花を使用した。前の家元が大倉陶園とコラボレーションして作った器や花が描かれた器なども使い、引き算の美を意識した。」

龍生派 家元・吉村 華洲さん

【会場】ブラフ18番館
【館ゆかりの国】ハンガリー
【使用食器】ヘレンド

龍生派 家元・吉村 華洲さん
龍生派 家元・吉村 華洲さん

「“日々の中にいけばなを”という流派の考えに基づいて装飾した。5年前からこの花と器のハーモニーで各家元が洋館を装飾するという企画を聞いていたが、ようやく実現した。その間にコロナ禍でいけばなができない・人と会うことができないという危機感に苛まれたときに生まれたアイディアも装飾に使用している。」

草月流 第四代家元・勅使河原 茜さん

【会場】ベーリック・ホール
【館ゆかりの国】ドイツ
【使用食器】マイセン

草月流 第四代家元・勅使河原 茜さん
草月流 第四代家元・勅使河原 茜さん

「“明日への贈り物”というテーマで竹を使って装飾。竹のダイナミックさや繊細さ、マイセンのシンプルで清々しい様子を表現した。会場のベーリック・ホールは、部屋ごとに特徴が異なるので、それぞれの部屋に合う装飾を考えた。一番のお気に入りは、子ども部屋のバスルーム。見た人に、未来に向かっての希望を感じてもらえたら嬉しい。」

未生流 十世家元・肥原 慶甫さん

【会場】エリスマン邸
【館ゆかりの国】日本
【使用食器】大﨑漆器店

未生流 十世家元・肥原 慶甫さん
未生流 十世家元・肥原 慶甫さん

「唯一の和食器。漆の色は様々あるが、あえて黒をメインに選んだ。テーブルセッティングとの違いを出せるように、水を使うなど空間の演出にこだわった。」

古流松應会 十世家元・千羽 理芳さん

【会場】山手234番館
【館ゆかりの国】フランス
【使用食器】エルキューイ・レイノー

古流松應会 十世家元・千羽 理芳さん
古流松應会 十世家元・千羽 理芳さん

「古くから床の間に飾られる古典花を、あえて洋間のなかの通常では置かないようなところの装飾に使った。溶け込むことを大切にし、古典花がどのような空間でも合うことを自分自身確認できた。エルキューイのカトラリーは、オリエント急行の食堂車で使用されていたので、そこからイメージを膨らませ、オリエント急行の中で食事をしているような装飾にした。」

小原流 五世家元・小原 宏貴さん

【会場】横浜市イギリス館
【館ゆかりの国】イギリス
【使用食器】バーレイ

小原流 五世家元・小原 宏貴さん
小原流 五世家元・小原 宏貴さん

「万緑(ばんりょく)がテーマ。初夏の緑を表現し、全体に緑を使った。特にダイニングルームではボリュームある展示になっているので、フォトスポットにしてもらいたい。緑の中に佇む花を楽しんでもらえたら。」

一葉式いけ花 第四代家元・粕谷 尚弘さん

【会場】山手111番館
【館ゆかりの国】スペイン
【使用食器】サルガデロス

一葉式いけ花 第四代家元・粕谷 尚弘さん
一葉式いけ花 第四代家元・粕谷 尚弘さん

小振りな洋館ではあるが、吹き抜けが素敵な爽やかな洋館。梅雨のうっとうしさをいけばなで晴らせるように心がけた。流派の紋と食器のマークが同じ葉をモチーフにしていて親近感があった。洋館の良さを消すことなく、空間と共鳴する作品を体感してもらいたい。」

?いけばなと世界各国の食器で彩られた洋空間

家元の説明を聞いて、さらに中の様子が気になる!

どちらも魅力的ですが、ベーリック・ホールから中の様子をご紹介します!
リビングルームでは、竹を使ったダイナミックな作品がお出迎え。存在感に圧倒されます。

ベーリックホール リビングルーム
ベーリックホール リビングルーム

ダイニングルームは、食器の装飾も一緒に楽しむことができ、一層華やかに。

ベーリックホール ダイニングルーム
ベーリックホール ダイニングルーム

そして、家元が「一番のお気に入り」と話していたバスルームのある子ども部屋は、もとからそこにあったかのようにお部屋の雰囲気とマッチした装飾がありました。

ベーリック・ホール 子ども部屋
ベーリック・ホール 子ども部屋

肝心のバスルームは…

ベーリック・ホール 子ども部屋バスルーム
ベーリック・ホール 子ども部屋バスルーム

とてもかわいい装飾で、訪れていた方々も口々に「かわいい!」と話していました。筆者もこの部屋一番のお気に入りです!

その他の洋館も期間中に回ってみようと思います!

ベーリック・ホール 書斎
ベーリック・ホール 書斎

?多彩な関連イベント

開催期間中は、各洋館で様々な関連イベントが開催されます。

いけばな体験や、デモンストレーションなどもあります。開催日がそれぞれ異なるので、詳しくは公式サイトをご確認ください。

期間限定販売のお菓子もあります!
期間限定販売のお菓子もあります!

?まとめ

いかがでしたか。なかなかいけばなに触れる機会が少ない昨今。七流派の家元が集まる機会も少ない中、いけばなを見てもらう機会があればきっとファンになってもらえる! という熱い想いから実現した本イベント。

それぞれの洋館の雰囲気を活かしながら繊細かつダイナミックに装飾された今だけの横浜山手西洋館を楽しんでくださいね!

花と器のハーモニー2023
花と器のハーモニー2023

「花と器のハーモニー2023」概要

【開催日】2023年6月3日(土)~6月11日(日)
【時間】9:30~17:00 ※6月3日(土)、4日(日)、9日(金)、10(土)は19:00まで延長
【場所】山手西洋館(外交官の家、ブラフ18番館、ベーリック・ホール、エリスマン邸、山手234番館、横浜市イギリス館、山手111番館)
【料金】入館無料

<お問合せ>エリスマン邸 TEL:045-211-1101

URL

【公式】横浜山手西洋館「第21回特別展 花と器のハーモニー2023」

平成生まれ女子・横浜カラー強めの東京都出身
ちょっと自慢は手話、スキー。好きなものは、旅行、楽しいドラマ・映画、大どんでん返しがある小説、大自然の中でのアクティビティ、ご当地ビールとハンバーグ。
横浜ファンの皆さんに、ワクワクするような情報をお届けします!

【Facebook】https://www.facebook.com/welcome.city.yokohama
【Twitter】https://twitter.com/hamako_yokohama
【Instagram】https://www.instagram.com/yokohama_visitors_guide/

もえの記事一覧