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都橋のした、大岡川は流れる。
あたかもアポリネールの詩のごとく、
また宝石のごとく、人をしてクラフトビアに惑溺させる。

夕暮れ、初めて都橋をわたる人は、そばに立ち並ぶ小さな店の灯りの数々にきっと感嘆することだろう。早い時間から飲んでいる酔眼には、それは妖しくきらめく宝石のごとくに見えるかもしれない。実際、その店は、木製のドアを引き開けると、光がこぼれるひと粒の宝石のようにあらわれる。ウナ カサ デ グビグビ エルヌビチノ。いわゆるビアバーである。好みの地ビールを所望し(あるいはおすすめをクラフトビア・アソシエーション理事でもある店主の加治さんにたずねて)窓側のカウンターでかざしてみれば、深い地ビールの輝きで満たされた大ぶりのグラスもまたひと粒の宝石である。眼下に流れる大岡川をながめ、ぼんやりと物思いにふければ、ここはまるでかつてフランスの詩人が歌ったミラボー橋のごとくの舞台装置ではないか。都橋のした、大岡川は流れる、そしてわたしたちの恋も。などと妄想にふけることもできる絶好のロケーションなのだ。あたりのネオンできらめいている川面を眺めながら、杯を重ねる贅沢な時間の持てる店はいかに横浜といえども、そうざらに望めるものではない。

ウナ カサ デ グビグビ エルヌビチノ

横浜市中区宮川町1-1 都橋商店街117
TEL:045-231-3626
営業時間 [月・水・木]17:30〜22:30 [金]17:30〜23:30
[土]15:00〜23:30 [日]15:00〜20:00(夏季は〜21:00)
定休日:火曜(他に店主がブログで告知した日)

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。
変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

夜明けまで続く居心地のよさ。
ウイスキーやカクテルをゆっくりと楽しみたい夜、
ずっと飲んでいたい夜に訪れたい。

朝までやっているバーがいいとは限らないが、朝まで客がいる店は、まぎれもなくいいバーである。時間を忘れて飲めるだけの居心地のよさがその店に備わっている証しだから。ウイスキーやカクテルをゆっくりと楽しみたい夜、あるいは、ずっと飲んでいたい夜、この店を訪れるがいい。すると、オーナーバーテンダーの片野さんか、あるいはまだ若いバーテンダーのどちらかがにこやかに出迎えてくれるだろう。たとえ混んでいても、一人分くらいの椅子は上手に開けてくれるし、気配を察した先客が席を譲ってくれたりもする。朝までやっていて、なおかつ、いいバーというのは、そういう雰囲気が自然と醸し出される店なのだ。何時に入っても出てくるセンスのいいお通しは、見た目も美しく、アルコールがいっそう進んでしまうおいしさ。止まり木でますます腰が落ち着いてしまい、始発電車の時間を迎えることになってしまうだろう。

バー カサブランカ片野酒類販売

横浜市中区太田町2-31-3コーポサンライフ太田町203
TEL:045-228-7377
営業時間18:00〜翌5:00
定休日:年始以外無休

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。
変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

半世紀以上、夜の横浜を生きてきた。
そのバーテンダーがステアするウイスキーは、ベルベットのようにやわらかい。

創業1964年。横浜で最古のオーナーバーテンダーの店、アポロ。いまや横浜で最古参となったバーテンダー石原さんは、東京オリンピックの年に開いた店だからね、次の東京オリンピックまでやるさ、とアイスピックを刻みながら笑う。その氷で冷やし、ゆっくりとステアして差し出されたウイスキーは、まるでベルベットのようにやわらかい。横浜ゆかりの映画監督や作家などが常連でいりびたっているが、そんなことを知らずにふらりと入っても、居心地はすこぶるよい。どんな客にも酒を注文する以外に、よけいな気づかいをさせないのが長年磨いてきたバーテンダーの腕というものなのだろう。ジュークボックスでオールディーズがかかるバーも、横浜ではこの店以外あと数軒だけとなった。大人が、大人のままでひっそりと棲息するバー、その筆頭が横浜ではこの店、アポロだろう。

バー アポロ

横浜市中区曙町4-45
TEL:045-261-2576
営業時間19:00〜翌3:00
定休日:火曜日

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。
変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

マッキントッシュのプリアンプにアルテックのスピーカー。
かけるのはアナログ盤のブルーズだけというバーがある。

選び抜いた銘柄のウイスキーだけを置き、味が変わったと思えば、それがどんなに売れセンのウイスキーでも店では扱わない。そんな絵に描いたように頑ななバーが、関内・住吉町のひっそりとした路地裏にたたずむ。バーKC。横浜でかれこれ20年やってきた、知る人ぞ知る店だ。十字架を模したドアノブをつかみ、分厚いステンレスのドアを開けると、そこは5、6人も入ればいっぱいになってしまうカウンター。いきおい客はバーテンダーと相対して、バックバーを眺め、酒を選ぶしかないという寸法だ。目に入るものは、ボトルとオーディオとアナログレコードのみ。ケリーという米国製真空管パワーアンプがマッキントッシュのプリアンプと組み合わされている。その真空管アンプのせいだろうか、流れる音はブルージーでありながらも温かい。ちょうどこのバーの居心地がそうであるように。

バー KC(ケーシー)

横浜市中区住吉町6-74
TEL:045-212-2300
営業時間18:00〜翌1:00
定休日:日曜・祝日

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。
変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

洗練されたバーでいただく食事の見事さ。
それがまた今宵もわれらを店に引きよせる。

バーは酒を飲むところであるからにして、そもそも飯は不要であるという人がいるかと思えば、バーにうまい飯があればこそ酒はいっそうすすむではないかという人もいる。いずれもいくばくかの真実を含み、どちらが正解とも決めかねる。となれば、いずれに偏することもなく、まずは虚心坦懐に飲み・かつ食いにバーを訪ねてみようではないか。いわゆるバー飯が、近年もてはやされているのは、酒しかないはずのバーで、ふとした折に出される飯が、思いがけずうまいということに起因するのではないか。そういう典型が、まずはバーフラワーで出されるバー飯だろう。一見ふつうのオーセンティックバーに見えるが、バックバーには小さな黒板が掲げられ、よくあるソーセージとかと並んで、意表をつくように春野菜あえのパスタなどの名前が見える。注文すると、たしかにうまく、これこそバー飯。酒もすすむというのもうなずける話だ。あるいはバーホグスヘッド。こちらは頼めばなんと自家製ビザまで出てくる充実ぶりだ。すでに紹介したアポロに至っては、厨房の専任がいるため、ピラフに薄焼き玉子を巻き付けたオムライス風のものまでが供される。こうなれば、飯は不要であるという論の人も、いつまでも酒だけというわけにもいくまい。うまいバー飯のある店は、たしかに酒もまたうまくなるのである。

バー フラワー

神奈川県横浜市中区住吉町3-36 大洋第3ビル1F
TEL:045-681-6364
営業時間17:00〜翌1:00
定休日:日曜・祝日

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。
変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。


バーホグスヘッド

神奈川県横浜市中区相生町4-66 第15須賀ビルB1F
TEL:045-228-8660
営業時間17:00〜翌5:00
定休日:日曜
http://www.hogs-head.jp/

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。
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ほかにも横浜には個性的なバーは数多い。以下は、そのごくごく一部をご紹介。

★バー ケーブルカー
神奈川県横浜市中区山下町200 TEL:045-662-5303 営業時間18:00〜翌2:00 定休日:無休
http://www.cablecar.co.jp/jp/index.htm

★バー スリーマティーニ
神奈川県横浜市中区山下町28ライオンズプラザ山下公園 TEL:045-664-4833 営業時間17:00〜翌1:30 定休日:火曜

★バー クライスラー
神奈川県横浜市中区福富町西通5-5 TEL:045-251-9966/営業時間18:00〜翌2:00 定休日:水曜・第3木曜

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