主催者様の声

2015年5月14日(木)~18日(月)まで、パシフィコ横浜にて開催された「第12回アジア栄養学会議(ACN2015)」を終えて、組織委員長を務められた東北大学大学院農学研究科 宮澤 陽夫 教授にお話を伺いました。

1.第12回アジア栄養学会議は1987年の大阪大会以来、28年ぶりの日本開催となりました。
今回の開催の意義や成果についてお聞かせください。
1987年の大阪での開催以来、アジアの新興国において、急速な都市化、経済発展・グローバル化に伴って、食事やライフスタイルに大きな変化が起こりました。例えば同じ国内、同じコミュニティ内に栄養不足と栄養過多が共存する状況が顕在化しています。今回、再びアジア栄養学会議を開催できたことは、第二次世界大戦後の栄養不良を克服して長寿国となった経験と、その後、栄養過多により増加してきた生活習慣病に対して、栄養科学・食糧科学の観点から取り組んできた研究成果をアジア地域に発信し、日本の当該分野での先取性・リーダーシップを示せたことが特に意義深いことと考えています。今回51カ国/地域から3,769名(海外から1,149名)もの参加がありました。参加者が学術的知見・情報交換によって得られた成果を本国へ持ち帰り、研究をさらに深め、また実践へ移すことにより、各々の国での栄養と食糧に関する諸課題の解決へ大きく役立つものと考えています。
会議風景
2.今回の横浜大会の開催は、日本の栄養学分野での先取性・リーダーシップをアジアはもとより世界に発信する絶好の機会となりましたが、会期を通じて、最も印象に残った事柄についてお聞かせください。
基調講演5題、教育講演13題と、シンポジウム48セッションの他に、アジア栄養学会連合(FANS)加盟国/地域代表者による発表が行われました。1,482題もの一般演題のうち、142題は口頭発表、1,340題はポスター発表でしたが、ポスター発表会場は超満員となり、質疑応答が非常に活気に満ちていたのが強く印象に残っています。

それと今回、アジアにおける栄養学分野若手研究者を奨励する目的で、一般講演の発表者のうち海外からの若手の優れた発表者41名にトラベルアウォードを授与し、渡航費や参加費を援助しました。若手の研究者の優れた口頭発表20件にはヤングインベスティゲーターアウォードを授与しましたし、ポスター発表者から9名にポスター賞を授与するなど多くの賞を提供できました。これらの資金支援のお陰で来日することができた各国の栄養学分野若手研究者らの、授賞式での笑顔は強く印象に残っています。
会議風景
3.海外からの参加者の方々は横浜に初めていらっしゃる方が多かったと思いますが、横浜の印象などは耳にされましたか。
横浜市のおもてなしプログラムとして、日本文化体験プログラム(ゆかたの着付け、茶道、折り紙)、免税ショッピングツアー、レストランクーポン、パイプオルガンコンサートを提供していただきましたが、これらは大層好評でした。また、パシフィコ横浜の隣のホテルでのコングレスディナーの際には、ディナー開催前のカクテルパーティー会場において、レトロな昭和の縁日の催し、日本伝統の切り絵、飴細工、輪投げを日本人同様、童心に帰って楽しまれていました。また、天気にも恵まれたため、パシフィコ横浜の会議場から展示場、港を見ながらベイサイドのウォーキングを満喫されている様子でした。
会議風景
4.横浜市、横浜観光コンベンション・ビューロー(YCVB)の支援体制はいかがでしたか。どのようなことがお役にたちましたでしょうか。今後、開催地に期待することがあればお聞かせください。
YCVBについては、まず会議誘致にあたって、横浜市長からの招請状をアジア栄養学会連合(FANS)会長に発出するなど準備に全面的にご協力いただき、投票時のプレゼンテーションも一部ご担当いただくなど大変お世話になりました。また、昨年、横浜市大型国際コンベンション誘致助成金申請と内容・助成金額がスケールアップされ、YCVBのサポートを非常に頼もしく感じました。横浜MICE開催応援プランについては、支援内容が様々なオプションから選べるため非常に使いやすく、広告などに有意義に活用させていただきました。会議場受付での横浜観光・レストラン案内の外国人対応デスクは、ボランティアの方々による、細かい配慮がなされたおもてなしのサービスが大変好評でした。
会議風景

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