主催者様の声

2013年9月14日(土)~18日(水)まで、パシフィコ横浜にて開催された「第12回ヒトプロテオーム機構国際会議(HUPO2013)」を終えて、組織委員会代表を務められた横浜市立大学 先端医科学研究センター長の平野 久 教授にお話を伺いました。

1.第12回ヒトプロテオーム機構(HUPO)国際会議は、日本初開催でしたが、開催の意義や成果についてお聞かせください。
HUPOの大会は毎年開催されています。アジアでは中国、韓国に次いで3回目、日本では初めての大会でした。今回の大会には43ヶ国、 1,580人(海外649人、国内931人)の参加がありました。195名の研究者が講演を行いましたが、そのうち37名が日本人でした。特別招待講演数は11、ポスター発表は900題を越えました。多くの日本人研究者が発表しましたが、世界を先導する日本のプロテオーム研究(タンパク質の発現、機能、タンパク質と疾患の関連などを包括的に分析する研究)の成果を全世界の研究者にアピールすることができました。また、世界の研究者が直接交流することができましたので、論文だけからでは得られない情報の交換に役立ちました。本大会は、日本および世界のプロテオミクスを一層発展させる契機になったと思います。さらに本大会では、できる限り多くの若手研究者が発表できるよう配慮しましたが、これは若手研究者の育成、国際化を促進する上で大きな役割を果たしたと思います。一方、本大会では、プロテオミクス関連分野で実績のある企業(協賛企業は98社、展示企業は66社)が大会運営に協力してくれました。参加者にとっては技術情報収集に、また、協賛企業にとっては機器や試薬の情報提供に役立ったと思います。
様子
2.今回の横浜大会の開催は、ヒトの健康や病気を理解し、診断や治療に役立てるため、プロテオームの研究を行っている日本の研究者の方々の最新研究成果を、世界に向けて発信する絶好の機会だったということですが、会期を通じて、最も印象に残った瞬間や事柄についてお聞かせ下さい。
今回の大会では、ノーベル賞受賞者やノーベル賞受賞候補になった研究者が最新の研究成果を発表して下さいました。とても印象的な講演が多かったと思います。一方、今回の大会は、若手研究者の育成を目指して様々な工夫を凝らしました。まず、学生参加費を大幅に減額しました。また、国内外の若手研究者28名を招待し、4日間に渡りプロテオミクスに関するトレーニングコースを開催しました。さらに、プロテオミクスや臨床プロテオミクスに関する教育講演を1日ずつ行いました。若手研究者の育成にとって大きな意義があったと考えています。 会期直前には、市民を対象にした日本語での市民講座「たんぱく質と病気」を横浜市内で開催しましたが、135名もの一般市民が聴講して下さいました。これも印象的でした。 会期中は、身体障害をもつ参加者に対してはサポート要員を配置したり、PHSを貸与するなど、必要な時はいつでもサポートできるようにしました。後日、こうした参加者から感謝の言葉をいただき、感動しました。 会期3日目には、記録的に大型で強い台風18号の襲撃を受けましたが、この気象条件でも多くの参加者が来場し、熱心に講演に耳を傾けていたことも印象に残っています。
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3.会議参加者の皆様から、プログラム内容は勿論、ソーシャルイベントも評判が良かったとお伺いしました。どのような工夫をなされたのでしょうか。
HUPO 2013では、ソーシャルイベントとして歓迎祝宴、コングレスコンサート、バンケット、招待講演者夕食会、イブニングセミナーなど多くの交流の場を提供しました。特にコングレスコンサートに関しては、2年前から指揮者への依頼、プロオーケストラの予約、会場の点検などを行いました。コングレスコンサートで参加者の気分は高揚し、一気に参加者が打ち解け、交流の輪が拡がりました。また、それに続くバンケットでも横浜観光コンベンション・ビューロー(YCVB)のご支援で日本の伝統的な余興がありましたが、これも交流の促進に役立ちました。
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4.横浜市、横浜観光コンベンション・ビューロー(YCVB)のサポート体制はいかがでしたか。どのようなことが主催者様のサポートになりましたか。今後、開催地に期待することがあればお聞かせください。
YCVBからは、開催日の決定から、運営に関するご助言、財政支援をいただいた他、会期中には、観光案内のデスクまでご用意いただきました。YCVBのご助言やご支援がなかったら大会の成功はなかったと思います。今回の会議は、企業からの協賛金が想定以上に集まりましたが、準備前あるいは準備中にはいくら集まるのかわからず不安でした。しかし、YCVBから財政支援をいただけるということで、とても心強く感じました。また、会期1年ほど前にはソーシャルイベントを開催できる会場の視察ツアーを主催していただいたことがとても参考になりました。本当にありがとうございました。
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